昨日、ギド・マンテガ財務相は各国が景気回復を加速させる手段として自国通貨安を誘導する中で、ブラジルの輸出企業を防衛するためにレアル相場の上昇抑制を発表した影響で、レアルの為替は一転して1.11%と大幅に下落した。
マンテガ財務相がレアルの為替上昇抑制を表明する前の四日間に20億ドルが流入して、レアルはR$1.70を割り込むほど上昇を続けていた。
今月30日にペトロブラス石油公社の増資では1500億レアルの資金調達まで達すると見込まれているが、海外投資家から200億ドルの投資が見込まれて更にレアル高になるために、マンテガ財務相は中銀ならびに政府系ファンド(FSB)が流入したドルは全て買い取ると表明している。
ドルは米国経済の回復の遅れでほぼ全ての通貨に対して下げており、過去30日間のオーストラリアドルは米国ドルに対して5.2%、スエーデンのクローナは5.17%、スイスフランは4.79%、レアルは2.66%とそれぞれ大幅に上昇している。
ブラジルはコモディティ商品輸出で辛うじて貿易黒字を保っているが、実質金利が世界トップのブラジルに金融投資金が大量に流入、ペトロブラスの増資に対する外貨の流入や世界的ドル安などで今後もレアル高が進行するために、今後の輸出減少を防ぐためにドル介入を継続する。
マンテガ財務相は他国がブラジルを犠牲にして自国通貨安を誘導しているために、競争を眺めている傍観者的態度を取るつもりはないと言明、ドル介入以外にも1か月半以内にレアル安を誘導する対抗措置を採用すると金融市場にアピールしている。(2010年9月16日付けエスタード紙)