昨日の通貨政策委員会(Copom)は政策誘導金利(Selic)を満場一致で年利10.75%の据え置きを決定、インフレ懸念が薄らいだために4月から継続していた金融引締め政策を中止した。
しかし中銀のフォーカスレポートによると、過去2週間で来年の広範囲消費者物価指数(IPCA)の予想が4.8%から4.87%と上方修正されたために、来年末のSelic金利は1.0%上方修正されて11.75%が予想されている。
ルーラ政権誕生時の2003年初めのSelic金利は26.5%であったが、2004年4月には16%まで減少、しかし2004年9月から金融引締め政策の採用で2005年5月には19.75%まで上昇した。
また2008年4月には国内経済の過熱でインフレ圧力が再び上昇したために13.75%に上方修正、しかし同年9月のリーマンショックで始まった世界金融危機の影響で、昨年7月には最低金利となる8.75%まで減少していた。
ブラジルのインフレ分を差引いた実質年利は5.6%と2位の南アフリカの2.2%を大幅に上回っているが、名目年利ではヴェネズエラの18.38%が世界最高となっている。(2010年9月2日付けヴァロール紙)