10月の大統領選を控えて連邦政府や地方政府(州・市)は公共投資を拡大しているために、6月の過去12カ月間のプライマリー収支黒字はGDP比2.07%の693億6,800万レアルに留まり、連邦政府目標のGDP比3.3%には程遠い結果となっている。
しかし中銀のアルタミール・ロペス経済政策局長は大統領選挙の年の公共投資は伝統的に増加、しかし今年下半期の国庫庁への歳入は国内経済が好調に推移しているために大幅な増加を見込んでおり、また公務員のサラリー調整プロセスの終焉などの要因で、プライマリー収支の黒字幅は目標に接近すると説明している。
6月のプライマリー収支黒字は目標の39億レアルを大幅に下回る20億5,900万レアルとなって、2003年6月以来の最低を記録している。
また6月の地方政府のプライマリー収支黒字も州政府の公共投資が大幅に拡大したために、17億レアルと2006年6月以来では最低を記録している。
上半期のプライマリー収支黒字は自動車や白物家電向け工業製品税(IPI)の減税政策による歳入減も影響してGDP比2.36%の401億500万レアルに留まったが、世界金融危機の影響を受けて歳入が大幅に減少した前年同期の352億5,500万レアルを上回っている。
上半期の連邦政府のプライマリー収支黒字は公共投資支出が前年同期比70%増加して247億6,700万レアルに留まり、地方政府は139億6,600万レアルで2006年以降では最低となっている。
6月の公的債務残高は今年のレアル為替が3.5%上昇並びに好調な国内経済の影響で安定的に推移してGDP比41.4%の1兆3,850億レアル、中銀では年末にはGDP比39.4%まで減少すると予想している。(2010年7月30日付けエスタード紙)