格付け機関ではスペインの格付け見直しの理由として経済見通しの低下、政府が抱える財政問題や資金調達コストの上昇懸念を挙げて、今後の格下げの実施が現実味を帯びてきており、ヨーロッパを中心に今後の世界経済の不透明感が高まってきている。
ブラジル国内経済が好調に維持しているにも関わらず、6月のブラジルからのドル流出は本国への利益・配当金の送金や金利の安い海外での資金調達が困難になってきているために42億7,000万ドルに達して、世界金融危機直後の2008年12月以来のドル流出を記録している。
経常収支の柱の1つである利益・配当金の送金、金融投資や外資調達資金などの6月の所得収支は34億9,000万ドルのドル流出、レアル高の為替による海外旅行の増加や輸入品の増加などによるドル流出は7億8,800万ドルであった。
またヨーロッパを中心に海外での資金調達が困難になってきた影響で、6月は前月比で18%も海外資金の流入が大幅に減少、今後一層難しくなると金融スペシャリストは予想している。
ブラジル国内経済が好調に推移して企業の収益率の増加に伴って、本国への利益・配当金送金が大幅に増加しているセクターは金融、自動車メーカー、鉄鋼メーカーとなっている。
中銀は14カ月連続でドル介入を継続、6月は19億2,000万ドル、1日当たり9,140万ドルで5月よりも54%少ない介入であった。(2010年7月8日付けエスタード紙)