今年初め4カ月間の製造業の生産性は世界金融危機の影響を大きく受けて大きく落ち込んでいた前年同期を27%と大幅に上昇、しかし実質賃金はマイナス2.4%に減少しているために、今年は企業と労働組合との賃金交渉は困難をきたすと見込まれている。
ブラジル地理統計院(IBGE)の調査では鉱工業部門の15セクターで実質賃金が生産性を上回ったのは食品・飲料、繊維並びに衣類の3セクターだけであった。
今年初め4カ月間の資本財部門の機械・装置セクターの生産性は25.5%増加、しかし実質賃金はマイナス0.4%、電気・電子製品セクターの実質賃金は7.2%増加したが、生産性は14%増加している。
また同期間の金属セクターの生産性は25.3%増加、しかし実質賃金はマイナス2.1%、繊維セクターは生産性が1.8%減少したにも関わらず、実質賃金は1.1%増加している。
第1四半期のGDPは年率換算で11%増加に伴ってインフレによる実質賃金の目減り、生産性の大幅増加、インフレ以上の年金・恩給受給者の年金調整、サラリーアップ要求で継続する公務員ストなどの要因で、金属労連を中心に大幅な賃金交渉が行われると予想されている。(2010年6月24日付けヴァロール紙)