ギリシャに端を発したユーロ圏の財政危機問題が足枷となって、外資系企業のブラジルへの対内直接投資が大幅に減少しているために、4月の経常収支赤字は45億8,300万ドルと1947年に統計を取り始めて以来の赤字幅を記録している。
今年4カ月間の経常収支赤字はGDP比2.68%に相当する167億2,800万ドル、過去12カ月間ではGDP比1.99%に相当する362億ドルを計上している。
今後の経常収支は中銀の予想を下回る対内直接投資傾向が顕著になってきているために、今年の予想である450億ドルを大幅に下回る可能性が大きく、今年4カ月間の対内直接投資は僅かに78億8,000万ドルに留まっている。
過去12カ月間の対内直接投資は251億ドルとなっているが、ブラデスコ銀行の金融調査班は伝統的にブラジルに投資しているドイツやスペインからの直接投資がユーロの財政危機問題が収まれば増加すると予想しているが、今年は300億ドルの直接投資に留まると予想している。
4月の経常収支のサービス部門の赤字は61億8,300万ドル、貿易収支は12億8,400万ドルの黒字を計上、しかし海外旅行が大幅に増加したために7億6,800万ドルの赤字を計上している。
ブラデスコ銀行はユーロ圏財政問題でドルに対するレアル通貨が大幅に下落してきて,さらにレアル通貨の下落する可能性があるために、今年の経常収支赤字を492億ドル前後と予想している。(2010年5月26日付けヴァロール紙)