ドイツのメルケル首相はギリシャに対して財政赤字縮小するための財政支出削減を要求、そのために救済のための政治手続きが滞って巨額の財政赤字を抱えるギリシャやポルトガルの国債が格下げされ、また財政赤字が大きい地中海諸国にも飛び火する可能性が大きくなってきた影響を受けて、欧州単一通貨ユーロが崖っぷちに追い込まれている。
ユーロ圏と国際通貨基金(IMF) はギリシャに対し450億ユーロの緊急融資枠を決定したものの、金融市場はギリシャの債務不履行を見越して攻勢をかけている。
27日に米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はギリシャ国債の長期信用格付けを投機的水準の「BBプラス」に3段階引き下げるとともに、ポルトガルの格付けも「シングルAプラス」から「シングルAマイナス」に2段階引き下げた。
ギリシャ国債の利回りは一時、10年物が9.5%、2年物が15%に達し、またポルトガル国債の利回りも急上昇したために欧米やアジアの株式市場は一斉に下落した。
昨年のポルトガルの財政赤字はGDP比9.4%でPIIGS諸国では最も低く、アイルランドは14.3%、ギリシャ13.6%、スペインは11.2%と大きな財政赤字を抱えている。
昨日の世界の株式市場はヨーロッパを中心に下落、ポルトガルがマイナス5.36%、スペイン-4.19%、フランス-3.28%、イタリア-2.73%、サンパウロは-3.43%、ダウ・ジョーンズ-1.90%、ナスダックは-2.04%とそれぞれ大幅に下げている。(2010年4月28日付けエスタード紙)
