好調な経済成長を維持している中国の温家宝首相は4月15日から16日にかけてブラジルを訪問、エイケ・バチスタ氏が率いるLLX社と中国資本Wisco社と共同でアスー港に建設する製鉄所建設の調印に参加する。
今後も経済発展が好調に続くと見込まれる中国は石油・天然ガスや鉄鉱石の天然資源の確保に先進国に先駆けて先手を打っており、Wisco社は製鉄所建設に必要な47億ドルの70%に相当する資金を提供する。
ペトロブラスとシノペック社はブラジルでの石油開発で話し合いが予定されているが、シノペック社はすでにパラー州のペトロブラスの2鉱区に20%の投資を行っている。
中国国家開発銀行(BDC)はペトロブラスへの100億ドルの融資に対して10年間に亘って中国への石油輸出で調印していたが、今回の温家宝首相のブラジル訪問で更に100億ドルの融資について会合が予定されている。
中国は世界第2位の石油消費国であり、1日当たりの石油消費は800万バレル、そのうちの52%が輸入に頼っており、2020年には輸入の比率が65%に達すると見込まれているために、石油や天然資源確保のために世界中で先手を打っている。
また中国はサンパウロ経由のカンピーナス-リオ間の高速鉄道入札に参加を予定しており、温家宝首相の訪問はトップセールスでの売り込みへの後押しとなる。
米国の国内経済の落ち込みで中国は輸出先確保で南米に注目、また天然資源や農産物確保でも大いに南米に注目している。(2010年3月28日付けエスタード紙)