年金・恩給の積立金・支給や失業保険などを管理する社会保障院(INSS)の昨年のインフレ指数である全国消費者物価指数(INPC)を差引いた実質収支赤字は前年比12.65%増加の429億レアルに達した。
金融危機の影響で昨年上半期の失業者増加による積立金の減少並びに最低サラリーの大幅増加による年金・恩給の支出増加で赤字幅が大幅に拡大した。
金融危機前の2008年のINSSへの積立金は前年比9.15%増加したが、昨年は前年比6.1%増加の1,820億レアルと金融危機後の1年間では予想を上回る収入となっている。
INSSへの積立金は経済回復基調になった昨年下半期から増加に転じて、13ヶ月目のサラリーが支給された昨年12月の収支は18億レアルの黒字になっている。
最低サラリーが415レアルから465レアルとインフレ指数を大幅に上回る調整による大幅な支出増加並びに労働訴訟経費などでINSSの支出は前年比7.3%増加の2,249億レアルまで増加している。
今年は国内総生産の伸び率が5.0%以上見込まれているために、雇用の増加でINSSの納付金増加が予想されているが、最低サラリーが465レアルから515レアルとインフレ以上の調整が行われるために支出も大幅に増加する。
昨年の都市部の収支は25億8,200万レアルの赤字に留まったが、大半が最低サラリーの年金・恩給支給を受けている農村部の収支が403億レアルの赤字となり、一向にINSSの収支改善に結びついていない。(2010年1月20日付けエスタード紙)
