昨年11月の鉱工業部門の伸び率は前月比マイナス0.2%と前月まで10カ月連続の増加から一転してマイナスに転じたのは前月の伸び率が非常に高かったためであり、前年同月比では5.1%増加している。
昨年11月の鉱工業部門全体の7.0%の比重を占める自動車製造セクターは前月比マイナス2.2%、鉱業セクターはマイナス0.7%を記録、しかし製造業部門は1.4%増加している。
また昨年11月の資本財部門の生産は6.1%増加、3ケ月間では16.9%と大幅に増加、しかし耐久消費財部門は設備投資不足による設備稼働率の低下でマイナス4.8%となった。
ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の調査によると、金融危機後の昨年5月の設備稼働率は73.1%と金融危機前の2008年8月の88.4%から15.0%も大幅に落ち込んでいるために、今後は設備投資用機械・装置への大幅投資が余儀なくされる。
イタウー-ウニバンコ銀行のエコノミストのアウレリオ・ビカーリョ氏は昨年11月の建材部門は前月比3.2%増加して過去22ヶ月間で最も売上が伸びて、国内の経済成長には今後も建設部門の牽引役として重要であるとコメントしている。
ブラジル地理統計院(IBGE)の調査では昨年11ヶ月間の鉱工業部門の前年同期比の伸び率は27セクターのうち23セクターでマイナスを記録、自動車セクターは-17.1%、機械・装置-22.0%、製鉄・金属-20.3%、電気材料・通信機器-28.3%とそれぞれ大幅なマイナスを記録している。
しかし医薬品セクターは7.2%、飲料セクターは6.9%とそれぞれ大幅に増加、連邦政府が世界金融危機で景気刺激策として工業製品税(IPI)の免税・減税を適用したセクターへの税優遇策が年内に撤廃されるために、今年の自動車販売は昨年を超えるのは厳しいと指摘するエコノミストもいる。(2010年1月7日付けヴァロール紙)
