世界金融危機で世界各国のインフレ率が減少して先進国ではデフレに反転した国もあるが、ブラジルのインフレ率の低下は金融危機の影響が少なく、消費が旺盛で国内経済が順調に回復、公共サービス料金調整が広範囲消費者物価指数(IPCA)に連動していることなどがインフレ率の低下にブレーキとなっている。
昨年9月の過去12ヶ月間のIPCAは6.25%、今年9月の同期は4.34%、先週は4.17%とインフレ低下が非常に遅い。
米国の昨年9月の過去12ヶ月間のインフレは3.7%、今年8月の同期は1.3%のデフレとなって反転、ヨーロッパは3.2%から0.3%のデフレ、日本もデフレに陥っており、英国はドラスティックなインフレ低下となっている。
また連邦政府は最低サラリーをインフレ率を大幅に上回る調整、貧困家庭補助金制度のボルサ・ファミリアの支給拡大で貧困層の購買力が拡大したこともインフレ率低下が遅れている。
来年は国内総生産(GDP)の5.0%前後の増加、大統領選挙などインフレ上昇圧力要因が強いために政策誘導金利(Selic)の上方修正が見込まれている。(2009年11月17日付けエスタード紙)