昨年9月の世界金融危機で国内経済が大幅に落込んだ影響を受けて、ブラジルの上半期の雇用創出は30万人で過去10年間では最悪となり、昨年同期の136万人、経済成長率が停滞していた2003年でも56万1,000人の雇用創出であった。
建設業とサービス業の雇用の回復が牽引していたが、内需の大幅な落ち込みの影響を大きく受けた鉱工業の雇用が停滞、今年5ヶ月間の建設業の雇用創出は6万1,000人、農畜産7万1,700人、サービス業は24万2,900人であった。
カルロス・ルピ労働相は連邦政府の減税政策で自動車と白物家電の販売が記録を更新しており、今年の下半期には大幅な雇用創出が見込まれているために、年内の雇用創出を100万人と見込んでいる。
LCAコンサルタント社のエコノミストは今年の失業率を2002年以来最低であった昨年の失業率7.9%を上回る8.7%を予想、また今年の実質賃金を低いインフレと大幅な最低サラリー調整で3.1%増加を見込んでいるが、昨年は6.1%増加していた。
全国工業連合(CNI)はクレジット並びに失業の回復は小売の増加と鉱工業部門にとって追い風となるが、2008年並の雇用回復は2010年にずれ込むと見込んでいる。
6月の鉱工業部門の失業増加は停止したが、輸出並びに設備投資の減少で1月から3月までの失業者数は14万6,000人、4月と5月は1,300人の雇用創出に転じたが、昨年同期は12万6,000人の雇用創出であった。
製鉄・金属部門は失業者が増加するが、化学、繊維並びに食品・飲料は雇用増加と見込まれているが、資本財部門は失業率増加のリスクがあり、設備投資が大幅に減少している影響を受けて5月の機械・装置部門は前年同月比では1万7,000人の雇用減となっている。(2009年7月15日付けエスタード紙)