社会経済開発銀行(BNDES)のルシアーノ・コウチーニョ総裁は昨日の第21回ナショナル・フォーラムで「ブラジル国内の在庫調整が終わりに近づいており、今年のブラジル経済の伸び率は国際通貨基金(IMF)の経済スペシャリストを驚かす結果をもたらす」と述べている。
コウチーニョ総裁は第1四半期のGDPは2四半期連続のマイナス成長のテクニカル・リセッションで落込むと見込んでいるが、実質賃金レベルを維持して内需が好調に推移している。
ブラジルのように在庫調整が上手く行っている国は僅かであり、経済回復のファンダメンタルズである中小企業向けクレジットの回復で第2四半期には製造業部門の生産回復、投資再開による設備稼働率の上昇が見込まれる。
同総裁は2007年から2010年のインフラ整備並びに天然ガス・石油部門への投資は1,836億レアルであったが、2009年から2012年は2,697億レアルと大幅な投資増加が見込まれている。
しかしコモデティティ商品輸出部門が世界金融危機の影響で、世界貿易が収縮したために大きな打撃を被り,紙・パルプ部門への投資は200億レアルから90億レアルの縮小が見込まれている。
世界金融危機直後の昨年9月から今年3月までのブラジル国内の公立銀行のクレジット占有率は82%を占め、前年同期比18.3%増加したが、民間銀行は僅かに2.1%の増加に留まって、公立銀行の経済回復に果たしている役割が大きい。{2009年5月20日付けエスタード紙}