ブラジルの金融・銀行システムの健全性が相対的に高く、世界金融危機からの回復が最も早い国と言 われていたが、昨年10月27日にサンパウロ平均株価指数(Ibovespa)が2万9,435ポイントと底をつけてから半年後の5月4日には 71.23%上昇の5万ポイント以上まで回復している。
4月のIbovespaは16%上昇、今年はすでに34%上昇しているが、現在のブラジル株式市場への投資が好機と見込んだ海外投資家がサンパウロ証券取引所(Bovespa)に戻ってきており、4月だけで31億レアルの投資残を記録している。
連邦政府のブラジルの国内経済活性化のための減税政策による好調な国内消費、堅調な経済ファンダメンタルズ、増加を続ける中国との貿易や8ヶ月連続で低調 であった中国の経済成長が4月から上昇に転じたことなど、コモデティ商品輸出が期待できるBovespaの輸出関連の株などに海外投資家が注目している。
また巨大な中国経済はブラジルから鉄鉱石などのコモデティ製品を輸入しているために、中国の経済活性化はブラジルにとって直接影響を及ぼし、鉱物コモデ ティ商品輸出のヴァーレの昨日の株価は10.86%上昇、国際石油価格もバレル当たり2.4%増加の54.47ドルと今年の最高値を記録している。
新興国の株式市場は長期的な視点に立てば株価が増加すると予想されており、特にブラジルとロシアは資源大国で石油、アルミ、パルプなどのコモデティ商品需 要回復で落込んでいるコモデティ価格の上昇が見込めるが、しかし未だに世界金融危機の終焉の見通しが立っていないために、今後の株価の動向は不透明となっ ている。(2009年5月5日付けエスタード紙)