29日の通貨政策委員会(Copom)では満場一致で政策誘導金利(Selic)を1.0%切下げの10.25%に決定、1997年の同金利導入以来の最低金利となったが、次回のCopomでも引続きSelic金利の引下げが予想されている。
ブラジルのインフレ分を差引いた実質金利は長年に亘って世界最高金利を継続していたが、今回のSelic金利の10.25%への切下げで、ブラジルの実質年利は5.8%と中国の6.6%、ハンガリーの6.4%よりも低率となった。
小売部門での低所得層向け消費はそれほど落込んでいないが、今回のSelic金利の低下で耐久消費財向けクレジットが徐々に拡大すると見込まれており、今後は製造メーカーの在庫減少に伴って生産増加が期待されている。
また連邦政府は世界金融危機の影響を緩和するために公共投資への増加を決め、そのために財政フライマリー収支黒字のGDP比3.8%から2.5%に引下げて、公共投資部門に400億レアルを追加投資して国内経済の活性化を図る。
3月のCopom会議でSelic金利は1.5%と大幅に切下げたが、今回の切り下げ幅が1.0%に留まったのは、ポウパンサ預金の金利がブラジル国債や 確定金利付き投資ファンドの金利よりも高くなる可能性があり、ポウパンサ預金の金利変更のための規定を定める時間稼ぎ的な面も否定できないと予想されてい る。(2009年4月30日付けエスタード紙)