国際金融危機でリセッション入りが濃厚になってきたにも関わらず、今年9ヶ月間の財政プライマリー収支黒字はGDP比3.81%相当の808億レアルに達している。
今年9ヶ月間の公共投資は前年同期比46%増加の182億レアルに達しているが、財政プライマリー収支黒字に寄与したのは国内経済が好調に推移したために、税収がGDP比を大幅に上回る18.4%増加している。
しかし公共投資部門では自冶省向けが昨年の6億8,980万レアルから38億レアル、教育省向けは8億9,800万レアルから19億レアルに増加しているが、世界金融危機で税収減少が見込まれているために、今後は減少すると見込まれている。
連邦政府は来年のプライマリー収支黒字をGDP比4.3%から3.8%に引下げて経済成長加速プログラム(PAC)へ更に150億レアルを投資、ルーラ第二次政権の旗印であるPAC経済政策を推進する。
特に2010年までにはリオ市環状道路網とヴァーレ・ド・サン・フランシスコ港湾総合計画の完成が優先されており、社会経済開発銀行(BNDES)が 60%から80%のクレジットを負担しているが、世界金融危機の影響で今後は米州開発銀行(IDB)からの新しいプロジェクトに対するクレジットが難しくなる。
PACプロジェクト2,198件のうち1.0%相当が計画推進に困難が予想されており、北東地方のリベイロン・ゴンサルベス水力発電所、ペドロ・ブランカ水力発電所が環境破壊の恐れが危惧されているために、環境ライセンスが下りない可能性がある。(2008年10月31日付けエスタード紙)