中銀は今年の経常収支赤字を増加の一途を辿る輸入、ブラジル人の海外旅行での大幅な支出、利益・配当金の本国への送金の大幅増加で120億ドルから210億ドルと前回予想の2倍近い大幅な赤字に上方修正を余儀なくされている。
今年5ヶ月間の経常収支赤字は146億ドルに達しているが、海外からの直接投資額は139億ドルと赤字幅をカバーするほど流入しており、年末までには350億ドルの流入が予想されている。
年末までの直接投資が350億ドルに達すれば、今年の予想経常収支赤字210億ドルを大幅に上回り、更に海外投資家の株や確定金利付ファンドへの投資総額もすでに127億ドルが流入、年末には250億ドルに達すると予想されている。
インフレ対策での政策誘導金利(Selic)の上昇並びに投資適格級への格上げで、ブラジルへの金融投資が増加しているが、更なるレアル高の為替に傾いて輸入に拍車をかけ、輸出の価格競争力を削いで貿易収支黒字幅の低減をきたしている。
今年の経常収支赤字はGDP比1.49%と海外諸国と比較して赤字幅は僅かであるが、5月の経常収支は6億4,900万ドルの赤字を計上したが、今年4月までの月間平均赤字35億ドルを大幅に下回り、今月の経常収支赤字は12億ドルが予想されるが、海外直接投資額は30億ドルに達すると見込まれている。
5月までの貿易収支は87億ドルの黒字を計上しているが、今年の貿易収支黒字は前回の予想270億ドルから250億ドルに下方修正されて、昨年の400億ドルの黒字を大幅に下回ると見込まれている。(2008年6月24日付けエスタード紙)