世界銀行(Bird)の市場開放度、税関手続き、ビジネス環境など貿易関連の政策、慣行などを対象とした調査によると、ブラジルは輸出品目が多いにも関わらず、貿易関税がラテンアメリカ平均よりも高くて保護貿易主義の傾向が強いと評価されている。
ブラジルの輸入貿易障害は調査対象125カ国の中で92位にランクされて中国、パラグアイ、ロシア、ボリヴィアやヴェネズエラよりも貿易での障害が高く、最も貿易がしやすいのは香港、シンガポールで最も輸入関税が低く、スイスは4位、米国11位、ヨーロッパ連合は21位であった。
ブラジルの平均輸入関税は8.7%、最も高い輸入関税は35%であるが、輸入関税は輸入品の46.1%にかけられているが、ラテンアメリカ諸国の平均は35%の輸入品目にかけられている。
世銀ではブラジルはテレコン、金融、港湾や空港などのサービス部門での規制緩和をしてきているが、企業の開業・閉鎖手続きが煩雑で時間がかかるために、法制度部門では122か国中113位にランクされている。
ロジスチック整備部門では151か国中61位にランクされているが、ラテンアメリカ並びに発展途上国の中では平均以上であり、港湾エフィシエンシー部門ではコンテナ1個当たりのコストが1,000ドル以上、荷揚げ許可に平均22日を要するために93位ランクされている。
ブラジルの輸出品目数では11位で韓国、米国やイタリアよりも多いが、日本、カナダや中国より少ないが、中近東では石油など輸出品目のトップ5品目で80%のウエートを占めており、アンゴラ、イラク、ヴェネズエラやスーダンでは石油輸出の依存度が非常に高い。
ブラジルの鉱工業輸出は輸出の50%を占めているが、ブラジルの農産物に対して平均輸入関税が12.8%でラテンアメリカ平均の6.2%、発展途上国平均の8.1%よりもブラジルの農産物に対する障害が高い。
貿易高のGDP比が最も高いのは香港、シンガポール、マレーシア、国内経済規模が大きいブラジル、インド、オーストラリアや米国の貿易高のGDP比は比較的低い。(2008年6月18日付けエスタード紙)