人口が459万人のシンガポールは進展しないドーハラウンド交渉などの要因でメルコスルとの間で今年中の自由貿易協定(FTA)締結を望んでいる。
シンガポール政府はすでにアジア諸国を中心に13カ国とFTAを締結しているが、更に南米諸国との締結を望んでおり、特にブラジルとの締結で農業コモデティ製品、繊維やエタノールの貿易の進展を図る。
またシンガポール企業はブラジルのインフラ整備、医薬品、情報産業やサービス部門への投資を予定している。
シンガポールのGDPは2,430億ドルでアジアの貿易拠点であり、メルコスルにとってシンガポールとのFTA締結で強大な消費市場を抱える中国、インドなどのアジア進出の拠点になる。
昨年のシンガポールの輸入総額は3,960億ドルでGDPを超えており、マレーシア1,100億ドル、中国920億ドル、インドネシア660億ドル、日本が540億ドルであったが、ブラジルからは前年比46%増加したにも関わらず13億7,900万ドルに留まっており、主な輸出品目は石油、機械、鶏肉、インスタントコーヒー、船舶関連装置、シンガポールからの輸出は電話機、ジーゼル油、マイクロプロセッサーや電気・電子関連装置であった。(2008年6月 6日付けヴァロール紙)