ブラジルの昨年最終四半期のGDPは市場関係者の予想のマイナス2.5%を大幅に下回る前四半期比3.6%と大幅下落して、リセッション入りが濃厚になってきて1996年以来の下落率を記録したが、昨年1年間のGDPは5.1%増加した。
最終四半期の最悪のGDP下落の影響で、通貨政策委員会(Copom)での政策誘導金利(Selic)は1.5%の切下げが予想から今は2.0%の切下げ予想に変更され、今年のGDP伸び率はマイナスを記録する可能性がでてきた。
鉱工業部門の最終四半期のGDPは前四半期比7.4%のマイナスを記録して1996年に次ぐ下げ幅を記録、投資は9.8%で最悪となり、農畜産0.5%、サービス部門は0.4%とそれぞれ小幅なマイナス、一般家庭の消費は2.0%減少して2003年の第2四半期以来のマイナスを記録した。
連邦政府の最終四半期の公共支出は前四半期比0.5%、前年同四半期比5.5%それぞれ増加、昨年第3四半期までの過去1年間のGDPの伸び率は6.3%であったが、リーマンブラザーズ破綻後の国内経済は急速に低下した。
鉱工業部門の最終四半期のGDPは前年同期比2.1%減少、特に製造業は4.9%と大幅に減少、電力エネルギー・都市インフラ部門は3.2%、建設不動産部門2.1%それぞれ増加,鉱業部門では鉄鉱石生産部門が18.9%減少したが、石油・天然ガス部門が6.3%増加したために0.2%の増加、サービス部門ではセルラーが9.1%と大幅に伸びた。
昨年の最終四半期の鉱工業部門は前四半期比3.6%と大幅に落込んだが、9月までは好調に推移していたために通年では4.3%増加したが、今年は2.4%から5.0%の落込みが予想されている。
マナウスフリーゾーンでは電気・電子、二輪車並びにプラスチック製造部門ですでに1万3,000人が人員削減されて、フリーゾーンの労働人口11万7,000人の10%以上に達している。
二輪車製造メーカーはアマゾナス州政府との間で減税協定を結んで、金融危機による生産の落込みを緩和しているが、それでも1月の二輪車販売は引続き落込んでいる。(2009年3月11日付けエスタード紙)