ラテンアメリカ経済の回復は今年の下半期と見込まれていたが、世界金融危機に最も早く回復すると見込まれていたチリの今年2ヶ月間の輸出は29%減少、また昨年の鉱工業部門の大幅な落込みで2010年以降にずれ込む可能性が指摘されている。
今年初めにはチリのGDPは5.0%の伸び率が予想されていたが、今年1月の過去12ヶ月間の鉱工業部門が8.9%と大幅な落ち込みを記録して、1.2%と大幅に下方修正されている。
メキシコは輸出の80%が米国向け、国際石油価格の下落で輸出が大幅に減少して、1月の貿易赤字は166億ドルの赤字に転落、昨年の最終四半期のGDPがラテンアメリカ地域ではブラジルに次ぐマイナス2.7%の落ち込みを記録している。
メキシコの輸出はチリ同様にGDP比30%と高いが、ブラジルはGDP比12%と低く、世界需要の悪化で輸出比率の高い国の経済の回復は遅れると予想されている。
ゴールドマンサックスではマクロ経済の健全なチリ、ペルー並びにコロンビアの世界金融危機に対して充分対応できると見込んでおり、チリでは過去3年間にGDP比22%を貯蓄に回し、昨年の財政プライマリー収支黒字は5.2%であったが、今年は4.0%の赤字が見込まれている。(2009年3月11日付けヴァロール紙)