昨日の通貨政策委員会(Copom)では政策誘導金利(Selic)13.75%を過去5年間で最高の1.0%の切下げ幅を断行して12.75%に切下げ、金融市場関係者の予想を覆す決定を下して驚かせた。
しかし大幅な金利切下げにも関わらず、ブラジルのインフレ分を差引いた実質金利は7.6%と世界最高の金利を維持しており、2位はハンガリーの5.8%、アルゼンチンが5.1%となっている。
中銀ではインフレ懸念が払拭されてきたために、今後は金融緩和政策に傾くと見込まれているが、昨日のCopom委員会では5人が1.0%の切下げを支持したが、3人が0.75%の切下げを支持して満場一致の決定ではなかった。
今年1月の総合物価指数(IGP-10)はマイナス0.85%とデフレに傾倒してきており、インフレを誘発するドル高への懸念が減少してきているために、中銀では金融緩和政策採用の要因となった。
世界金融危機の影響を受けて昨年11月の小売販売は前月比0.7%減少して2ヶ月連続で減少に転じており、また昨年12月の失業者は65万4,000人と月間では過去最悪を記録していた。
中銀のSelic金利の1.0%の引下げ決定を受けて大手銀行は金利引き下げを決定、ブラデスコ銀行では10種類のクレジットで0.08%の金利引き下げを決め、口座借越残金利は8.56%、個人クレジット金利5.91%、自動車クレジット金利2.68%、法人向け運転資金クレジット金利を5.04%とそれぞれ切下げている。(2009年1月22日付けエスタード紙)