先週15日発表の中銀の最終フォーカスレポートによると、2020年のブラジルのGDP伸び率は、前回予想のマイナス6.48%からマイナス6.51%に18週連続となる下方修正していたが、今日22日発表の最終フォーカスレポートでは、今年のGDP伸び率は前回発表したマイナス6.51からマイナス6.50%と一転して上方修正。 2021年のGDP伸び率は3.50%増加に据え置いている。
先週発表された2020年4月の先行指標の経済活動指数(IBC-Br)は、COVID-19パンデミック危機の影響をまともに受けて前月比マイナス9.73%と過去最低を記録、3月のIBC-Br指数はマイナス6.16%であった。
今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は前回予想の1.60%から1.61%に微増、2021年のIPCA指数は前回同様の3.00%に据え置いている。中銀の今年のインフレ指数の中央目標値は4.0%、2021年は3.75%、2022年は3.50%、上下の許容値は中央目標値の±1.50%に設定されている。
2週間前のブラジル地理統計院IBGEが発表した今年5月のIPCA指数はマイナス0.38%、今年初め5か月間の累積IPCA指数はマイナス0.16%であった。今年末の政策誘導金利(Selic)は2.25%を予想している。
今月17日中銀の通貨政策委員会(Copom)は、新型コロナウイルのパンデミック対応として、ブラジル経済の活性化を目的に現在3.00%の政策導入金利(Selic)を全会一致で一挙に0.75%引下げ、1996年6月から開始された通貨政策委員会でのSelic金利は過去最低となる2.25%に決定、今回の切下げは8回連続での切下げとなった。
的中率が最も高いトップ5は今年末のSelic金利は1か月前の予想は2.25%であったが、今日の通貨政策委員会(Copom)では1.75%に下方修正している。