2020年4月の連邦政府のインフレ指数を考慮しない名目公的債務残高は前月比1.28%減少の4兆1,600億レアルに留まって、国庫庁の年間ファイナンシャルプラン(PAF)の4兆5,000億レアル~4兆7,500億レアルを下回っている。
また4月の対内公的財務残高は前月比1.57%減少の3兆9,430億レアルに留まった一方で、対外公的財務残高は4.23%増加の2,171億1,000万レアルで400億ドルに相当している。
今年4月のブラジル国債の発行総額は、390億3,000万レアルに対して国債償還総額は1,216億9,000万レアル、国債償還総額が発行総額を826億6,000万レアル上回った。内訳は対内債務残高の償還が818億3,000万レアル、対外債務残高の償還が8億4,000万レアル相当であった。
今年5月の国庫庁によるブラジル国債発行は、パンデミック危機に対する世界的シナリオが改善しており、4月よりも国債発行残高が増加すると国庫庁公的負債担当のLuis Felipe Vitalジェネラルコーディネーターは説明している。
3月の変動金利連動国債比率は全体の37.74%であったが、4月は38.73%に増加、年間ファイナンシャルプランでは、変動金利連動国債比率は全体の40%~44%を見込んでいる。
一方4月の確定金利連動国債比率は全体の28.85%で3月の30.63%から減少、インフレ指数連動国債は前月の26.38%から26.87%と若干増加、為替連動国債は前月の5.24%から5.54%に若干増加している。
今年の年間ファイナンシャルプランでは確定金利連動国債比率は27%~31%に設定。インフレ指数連動国債は23%~27%、為替連動国債の比率は全体の3.0%~7.0%に設定されている。
4月の海外投資家の対内債務残高の比率は、3月の9.82%から9.36%に減少の3,692億6,000万レアル、2009年12月の8.8%以降では最低の比率まで減少している。
4月の過去12か月間のブラジル国債の平均利払いコストは、9.36%と3月の9.53%から若干減少、4月の平均利払いコストは8.03%と3月の8.39%から減少している。
今年4月の過去12か月間の国債発行コストは、6.1%と3月の6.46%から減少。購入時に利回りが決定している固定金利国債(LTN)の利払いは、前月の6.86%から6.55%に減少、インフラ指数連動国債(NTN-B)は7.28%から6.26%に減少、金利が半年ごとに支払われる固定金利国債(NTN-F)は7.76%から7.46%に減少している。