新型コロナウイルスのパンデミック危機の影響で、2020年4月の国庫庁のインフレ指数を差引いた実質歳入総額は、前年同月比28.95%下落の1,011億5,400万レアルに留まって、4月の歳入総額としては2006年以降では最低の歳入総額を記録している。
今年4月の国庫庁の歳入総額1,011億5,400万レアルは、昨年4月の歳入総額は1,423億6,500万レアルよりも400億レアル以上減少しているが、4月としては、過去最低の2006年4月の945億500万レアルを辛うじて上回っている。
4月初めに連邦政府は金融取引税IOFを免除した影響で15億6,700万レアルの歳入減少、また工業製品税IPI減税した影響で1,040万レアルの歳入減少に結びついている。
今年初め4か月間の連邦政府による減税政策で、国庫庁には349億9,500万レアルの歳入減少を記録。昨年同期の減税政策導入による歳入減少321億5,900万レアルを上回っている。今年4月の減税政策導入による歳入減少は、前年同月の80億7,900万レアルを上回る99億6,300万レアルを記録している。
今年初め4か月間の国庫庁の歳入総額は、前年同期比7.45%減少の5,022億9,300万レアルに留まり、2017年初め4か月間の4,950億2,400万レアル以降では最低の歳入総額に落ち込んでいる。
2020年の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支の許容目標赤字は1,241億レアルであったが、3月中旬以降のパンデミック危機対応の地方政府、企業並びに個人、貧困層への救済政策導入で、財政プライマリー収支は7,000億レアルの赤字に達すると予想されている。