ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2020年第1四半期のGDP伸び率は、昨年の最終四半期のGDP伸び率が予想下回った影響で、前四半期比では僅かに0.2%増加に留まると予想している。
今年1月のマクロレポートによると、昨年最終四半期のGDP伸び率は前回予想の0.8%から0.6%に下方修正された影響で、2019年のGDP伸び率は1.2%増加、2020年のGDP伸び率は2.2%増加が予想されている。
2019年のGDP伸び率1.2%の内訳として、農畜産部門のGDP伸び率は1.8%、鉱工業部門は0.6%、サービス部門1.2%、一般家庭の消費部門は2.0%、公共支出部門はマイナス0.4%、民間部門の住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)部門は3.4%、輸出部門はマイナス2.7%、輸入部門は1.8%増加をそれぞれ予想している。
また2020年のGDP伸び率は2.2%、そのうち農畜産部門のGDP伸び率は4.0%、鉱工業部門は3.1%、サービス部門1.7%、一般家庭の消費部門は2.6%、公共支出部門は0.1%、民間部門の住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)部門は4.4%、輸出部門は3.5%、輸入部門は4.1%増加をそれぞれ予想している。
昨年の最終四半期の一般家庭の消費は現役サラリーマンの勤続期間保障基金(FGTS)預金や凍結預金の先払い政策導入で1.1%増加を記録したが、今年第1四半期の一般家庭の消費は僅か0.3%増加に留まると予想されている。
昨年の最終四半期の一般消費者の景況感を計る消費者態度指数(ICC)は、前四半期のICC指数から2.7ポイント上昇の91.6ポイントに上昇しており、今年初めの四半期の失業率は、企業経営者の楽観的な予想に伴って低下が予想されている。(2020年1月20日付けヴァロール紙)