ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、2019年8月~10月の月間平均失業率は、11.6%と前年同期の11.7%から若干減少の1,236万7,000人に達している。
2014年末から3年間継続した経済リセッションからブラジル国内経済は緩やかな回復傾向を示しているが、今年8月~10月の労働手帳に記載されない非正規労働は、労働人口の41.2%に相当する3,875万1,000人に達しているものの、前年同期の41.4%を若干下回っている。
また今年8月~10月の自営業者総数は2,444万6,000人、そのうち全国法人登録台帳(CNPJ)に登録していない自営業者は、1,946万6,000人と約75%に達している。
今年の平均失業率は12.0%、2020年は11.5%、2021年は11.0%、2022年は10.3%予想、ジャイール・ボルソナロ政権の4年間の平均失業率は二桁台を維持するとMB Associados社チーフエコノミストのセルジオ・ヴァーレ氏は予想している。
過去12カ月間の雇用総数は143万6,000人と1.6%増加、今年8月~10月の新規雇用は非正規雇用が牽引して47万人増加して、平均雇用率は0.5%上昇している。
今年8月~10月の正規雇用総数は、前年同期比1.0%増加の34万4,000人増加して3,320万6,000人に達しているものの、失業者総数は1,236万7,000人と2016年末から1,200万人を依然として上回っている。(2019年11月30日付けエスタード紙)