今年第3四半期初めの7月の製造業部門の経済指標は非常に弱く、特に企業経営者の景況感が悪い一方で、過剰在庫になる傾向が表れており、イタウー銀行では今年の第3四半期のGDP伸び率を前四半期比0.5%増加に留まると予想している。
ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の企業経営者の景況感調査では、今年7月は前月比0.9ポイント上昇の93.9ポイントに達しているにも関わらず、国内経済の停滞が顕著となっている。
9月から開始が予定されている勤続期間保障基金(FGTS)預金引出の効果は、第3四半期のGDP伸び率を0.4%増加とサフラ銀行チーフエコノミストのCarlos Kawall氏は予想している。
今年7月の新車登録台数は4.20%減少、購買担当者指数(PMI)は51ポイントから49.9ポイントに減少、トラック通行量は1.84%増加、段ボール箱生産は2.90%増加している。
また自動車・農業機械生産は5.31%増加、オートバイ生産は19.60%と二桁増加、サービス業の購買担当者指数(PMI)は48.2ポイントから52.2ポイントに上昇、景気見通し指数は119.1ポイントから108.4ポイントに減少となっている。
企業経営者の景況感指数は93.0ポイントから93.9ポイントに上昇、一般消費者の景況感指数は88.5ポイントから88.1ポイントに上昇、製造業部門信頼感指数は75%から75.5%に上昇、製造業部門の設備稼働率(NUCI)は0.82%減少となっている。(2019年8月19日付けヴァロール紙)