ロドリゴ・マイア下院議長は、新社会保障改革案の採決を早めるために、ブラジル共和党(PRB)からの要請で女性の年金受給資格の計算方法の変更を余儀なくされたが、今後10年間で300億レアルの歳出削減の減少に結び付く。
また自由党(PL)は、連邦公務員の教育関係者を新社会保障改革法案からの除外を要請、ジャイール・ボルソナロ大統領は、連邦警察や連邦交通警察、立法機関職員の新社会保障改革法案からの除外及び補足法でのカテゴリー変更を示唆している。
新しい党(NOVO)は、新社会保障改革法案に再度地方政府(州・市)との統一改革案の組み込みを要請しているが、ロドリゴ・マイア下院議長は、この統一改革案は上院議会のみでの議論を主張している。
下院議会の社会保障年金改革特別委員会での年金改革法案の投票が遅れていたが、サムエル・モレイラ報告官発表された新社会保障改革案テキストは、先週の4日に漸く投票に漕ぎ着けて、賛成票36票、反対票13票で可決されていた。
新社会保障改革案テキストが可決された時点で198人の下院議員が新社会保障改革法案に賛成票を投じると明確に支持を表明していたが、新社会保障改革法案可決には最低308票が不可欠となっている。
しかし新社会保障改革案テキスト内容が変更されるならば25人の下院議員は賛成票に投じる可能性を示唆している一方で、明確に反対票を投じると表明している下院議員は117人に達している。
昨日夜の時点で24人の下院議員が未決定であり、65人の下院議員は無言を決め込んでおり、7人の下院議員の所在先が不明、1人の下院議員は病欠ライセンス取得、ロドリゴ・マイア下院議長は投票しない。
オニックス・ロレンゾーニ 大統領府官房長官は、可決に必要な最低308票を大幅に上回る330票の賛成票を確保して、新社会保障改革法案は余裕をもって可決されると票読みをしている。
ジャイール・ボルソナロ大統領の御膝元の下院議会で54議席を占める社会自由党(PSL)の内50人の下院議員は日曜日に賛成票を投じると表明していたにも関わらず、昨日夜には44人に減少している。また北東部地域選出の下院議員151人のうち僅か41%の下院議員が賛成票を投じると表明している。
またロドリゴ・マイア下院議長所属の民主党(DEM)の下院議員30人のうち29人が新社会保障改革法案に賛成票を投じると表明している。マイア下院議長は、新社会保障改革の下院議会での投票を国会が休会する7月18日までに今日10日の投票を予定している。(2019年7月10日付けエスタード紙)