昨日発表の中銀の最終フォーカスレポートによると、2019年のGDP伸び率は15 週連続で下方修正され、前回予想の1.13%から1.00%に下方修正、次回のフォーカスレポートでは1.00%を割る可能性が濃厚となっている。
中銀の今年のGDP伸び率予想は2.0%を維持している一方で、経済省の今年のGDP伸び率予想は1.6%まで下方修正されており、新社会保障改革の遅れに伴って更なる下方修正の可能性は否定できない。
ブラジル地理統計院(IBGE)は、先月30日に2019年第1四半期の正式なGDP伸び率を発表、前四半期比ではマイナス0.2%、前年同四半期では0.5%増加、過去12カ月間では0.9%増加を記録しているものの、昨年のGDP伸び率1.1%を下回る可能性が濃厚となっている。
また今年第1四半期の鉱工業部門のGDP伸び率は前四半期比マイナス0.7%を記録、今年の鉱工業部門のGDP伸び率は前回予想の1.49%から0.47%と大幅な下方修正を余儀なくされているが、1カ月前の予想は1.70%増加であった。
今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想4.03%から3.89%に下方修正、1カ月前の予想は4.04%であった。今年のIPCA指数の中央目標値は4.04%、許容範囲は2.75%~5.75%となっている。また2020年のIPCA指数の中央目標値は4.0%、許容範囲は2.50%~5.50%に設定されている。(2019年6月11日付けエスタード紙)