先週のパウロ・ゲーデス財務相は、エスタード紙とのインタビューで新社会保障案が下院議会での承認を得るには、僅か48票が不足しているに過ぎないと楽観的な胸算用をしていた。
しかし今日から毎日公表されるコンサルタント会社Atlas Politico社の「社会保障案温度計」では、新社会保障案に無条件支持を表明している連立与党の下院議員は95人、条件付き支持の下院議員は54人と合わせて149人の支持に留まって、下院議会通過が必要な308票には159票不足している。
また社会保障案に対して未決定下院議員は220人、社会保障案に反対表明している野党議員は144人も存在しており、パウロ・ゲーデス財務相やロドリゴ・マイア下院議長は220人の未決定議員の取込みを余儀なくされている。
パウロ・ゲーデス財務相は、新社会保障案による10年間での1兆レアルの歳出削減は不可避であるにも拘らず、たとえ500億レアルに縮小しても国会承認が急務であることを認めている。
しかしパウロ・ゲーデス財務相は、野党議員取込みのために新社会保障案を大幅に譲渡して、新社会保障原案を緩めて通せば子供たち次世代に過剰な負担が掛かると警告している。
昨日、新社会保障案に関する下院憲法・法務委員会(CCJ)が設置、ジャイール・ボルソナロ大統領と同じ社会自由党(PSL)のパラナ州選出のFelipe Francischini議員が議長に選出されている。(2019年3月14日付けヴァロール紙)