パウロ・ゲーデス財務相は、エスタード紙とのインタビューで新社会保障案が下院議会での承認を得るには、僅か48票が不足しているに過ぎないと楽観的な胸算用をしている。
新社会保障案に賛成票を投じる160人の下院議員は既にメディアで公表しており、またその他の100人の下院議員は、新社会保障案に賛成票と投じるとゲーデス財務相はプラナルト宮に報告、新社会保障案の可決に必要な308票には僅か48票が不足しているとパウロ・ゲーデス財務相は楽観的なコメントをしている。
エスタード紙とのゲーデス財務相のインタビュー記事は、昨日8日ブロードキャストで報道された影響で、サンパウロ平均株価(Ibovespa)は1.09%上昇の9万5,364ポイントを付けた。
しかし下院議会リーダーのジョイセ・ハッセルマン議員(Joice Hasselmann 社会自由党 PSL-SP)は、下院での票読み中であり、48票不足との集計はでていないと社会自由党内でも足並みが揃っていない。
またパウロ・ゲーデス財務相は、新社会保障案による10年間での1兆レアルの歳出削減は不可避であり、新社会保障原案を緩めれば次世代に負担が拡大すると指摘している。(2019年3月9日付けエスタード紙)