先月20日にジャイール・ボルソナロ大統領は、年金改革案改め新社会保障原案を発表、ブラジル国民全てに痛み分けを伴う新社会保障案に対する理解を訴えた。
新社会保障原案発表から8日経過した昨日、ジャイール・ボルソナロ大統領は、女性の最低年金受給年齢62歳を60歳への引下に譲渡、また勤労不可能な高齢者および障害者に対する最低賃金額を支給する継続扶助(BPC)並びに恩給受給条件の緩和を検討している。
11党から形成される306人の下院議員を擁する大ブロックリーダーのエルマール・ナッシメント下院議員(Elmar Nascimento 民主党 DEM-RJ)は、年金改革の国会通過の障害になる案件はできる限り早く排除しなければならないと指摘している。
ミッシェル・テーメル前大統領は年金改革原案に対する修正で論争となっていた項目修正を受け入れなかったために国会での審議に支障をきたした前例があり、ボルソナロ大統領はテーメル前大統領の二の舞を踏まないために、年金改革原案のそぎ落とせる脂肪の排除に同意している。
勤労不可能な高齢者および障害者に対する継続扶助(BPC)では、現行では65歳で最低サラリー998レアルが支給されているが、新社会保障案では、60歳で400レアル、70歳に達すれば最低サラリー998レアルの支給となるが、400レアルを520レアルへの引上げを検討している。
またボルソナロ大統領は、8日前に発表した新社会保障原案では、未亡人の恩給受給は扶養家族が1人の場合は年金支給額の60%プラス扶養家族が1人増えるごとに10%増加となっていたが、恩給支給額を60%から70%への引上げを検討している。(2019年3月1日付けエスタード紙)