ボルソナロ次期大統領が「経済のことはゲーデスに任せる」と言明して厚い信頼を得ている次期財務相が濃厚なパウロ・ゲーデス氏は、昨日のエドアルド・グアルジア財務相とボウソナロ次期政権への引継ぎに関する会談を行った。
しかしパウロ・ゲーデス氏は、ミッシェル・テーメル大統領による年金改革案の年内の国会での承認義務化発言に対して、与野党の国会議員は一斉に反発している。
パウロ・ゲーデス氏の年内の年金改革案の国会での承認義務化発言に対して、多くの野党議員は、ゲーデス氏に対して「慎重な発言」を要請しており、今後の次期政権での国会運営が憂慮されている。
上院経済関連委員会のタッソ・ジェレイサッチ委員長(ブラジル社会民主党 PSDB)は、ゲーデス氏の発言に対して社会保障院(INSS)の膨大な赤字解消は緊急を要する最重要課題と理解を示しているものの、反発を招くような軽率な発言は慎まなければ同意が得られないと注意勧告している。
ボウソナロ次期政権の連立与党を形成する(民主党 DEM)のアルベルト・フラガ下院議員は、現在の下院議会では年金改革承認を得るだけの票固めはできていない。ゲーデス氏が国会での承認投票を希望するのであれば、初めに手回しをして確実に票固めをする必要があると発言の甘さを指摘している。
上院議会のエウニシオ・オリヴェイラ議長(ブラジル民主運動党 MDB)は、ボウソナロ次期大統領が要請している年金改革案を上院議会に持っていくことに同意しているにも関わらず、年内の上院議会での採決については明言していない。
ボウソナロ次期政権での下院議長再選を狙っているために、ボウソナロ次期大統領に接近を図っている下院議会のロドリゴ・マイア議長(民主党 DEM)は、重要なことは年金改革案承認の可能性を図ることと説明している。
今日ボウソナロ次期大統領は、テーメル大統領と年内での年金改革案の国会での承認の可能性を話し合うために会合を予定している。(2018年11月7日付けエスタード紙)