2015年の連邦政府の利払いを含む名目対内債務残高は、GDP比マイナス10.2%を記録したが、2016年はマイナス9.0%、2017年はマイナス7.8%、今年はマイナス7.6%まで減少すると予想されている。
しかし今年の利払いを含まない対内債務残高は、GDP比77.0%前後に留まると予想されているが、2013年末の対内債務残高はGDP比51.5%であった。今年8月の過去12カ月間の利払いを含む名目対内債務残高は、GDP比マイナス7.5%の5,030億レアルに達している。
国際通貨基金(IMF)の発表によると、ブラジルの外貨準備高が3,700億ドル前後で推移、経常収支赤字が少ないにも拘らず、新興国23カ国のうちでアルゼンチン並びにトルコ、インドに次いで名目対内債務残高のマイナス幅が大きい。
また今年8月の為替スワップによる損害は、286億レアルを計上して2015年以降では最大の損害を計上していると上院独立財政機関(IFI:Independent Fiscal Institutions)では発表している。
今年8月の過去12カ月間の為替スワップによる損害は384億レアル計上している。この間の利払い金利は6.2%から5.6%に減少、また利払いを含む名目対内債務残高は、GDP比マイナス7.5%からマイナス6.9%に減少している。(2018年10月22日付けヴァロール紙)