1985年の民政移管以降の過去30年間の各大統領の平均四半期のGDP伸び率比較では、ミッシェル・テーメル政権のGDP伸び率は、弾劾裁判により大統領が罷免されたブラジル史上初のフェルナンド・コロール・デ・メロ大統領とジウマ・ロウセフ大統領を辛うじて上回ったとジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)のマクロ経済報告書で判明している。
ミッシェル・テーメル政権の2016年5月12日~2018年6月30日までのGDP伸び率は2.1%、各四半期の平均GDP伸び率は0.25%、2016年5月12日~2018年12月31日は3.5%、各四半期の平均GDP伸び率は0.34%が見込まれている。
過去30年間で最もGDP伸び率が低かったのは、フェルナンド・コロール・デ・メロ政権の1990年3月15日~1992年12月29日のマイナス1.7%、四半期の平均GDP伸び率はマイナス0.1%であった。
またジウマ・ロウセフ政権の2011年1月1日~2016年5月12日のGDP伸び率は0.5%、四半期の平均GDP伸び率は僅か0.02%に留まっていた一方で、現在拘束されているルーラ政権時の2003年1月1日~2010年12月31日までの8年間のGDP伸び率は37.4%、四半期の平均GDP伸び率は1.2%と過去30年間では、2年間の政権運営をしたイタマール・フランコ政権の1.8%に次いでいる。
1995年1月1日~2002年12月31日までのフェルナンド・エンリケ・カルドーゾ政権8年間のGDP伸び率は16.4%、四半期の平均GDP伸び率は僅か0.5%に留まっていた。1985年3月15日~1990年5月15日までのジョゼ・サルネイ政権のGDP伸び率は18.1%、四半期の平均GDP伸び率は0.9%を記録している。(2018年9月19日付けヴァロール紙)