2018年上半期の連邦公社の純益総額は、前年同期比136.0%増加の373億レアルに達しており、また同期の国庫庁へのインフレ指数を差引いた実質利益・配当金総額は、前年同期比27.0%増加の57億レアルに達している。
今年の国庫庁への連邦公社の利益・配当金総額は79億レアルが見込まれていたにも関わらず、連邦政府ではすでに予算の10.6%の上方修正を行っており、GDP比0.11%相当を見込んでいる。
今年上半期のペトロブラス石油公社の純益は、石油の国際コモディティ価格上昇並びにドル高の為替が牽引して前年同期比257.0%増加の17億3,300万レアルを記録、今年5月並びに8月に行った国庫庁への利益・配当金総額は13億レアルに達している。
また今年上半期の社会経済開発銀行(BNDES)の純益は、ペトロブラスやエレトロパウロ電力公社の持ち株放出が牽引して、254.0%増加の47億6,050万レアルを記録している。
今年上半期の連邦貯蓄金庫の純益は、前年同期比63.0%増加の66億5,500万レアル、ブラジル銀行は16.0%増加の58億8,380万レアル、エレトロブラス中央電力公社は68.0%増加の28億5,140万レアルを記録している。
しかし今年上半期の郵便公社(Correios)の純益は、前年同期比92.0%増加の1億2,040万レアルの赤字を計上しているために、一層のコスト削減を余儀なくされている。
連邦政府は2019年中に連邦公社向けに101億レアルの資金調達を計画しており、エレトロブラス中央電力公社向けには35億レアル、Telebras10億レアル、ブラジル空港インフラ業務公社(Infraero)向けには、9億8,700万レアルを見込んでいる。
また郵便公社(Correios)向けには3億5,000万レアル、造船計画運営公社(Emgepron)には25億レアル、ペトロブラス傘下プレソルト原油開発公社(PPSA)向けには1億4,770万レアルを見込んでいる。(2018年9月6日付けヴァロール紙)