ブラジル地理統計院(IBGE)の四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)伸び率は8月31日に発表されるが、Valor 紙の23金融機関対象の調査によると、2018年第2四半期の平均GDP伸び率は、前四半期比で僅か0.1%増加、2018年は1.5%増加、2019年は2.5%増加が予想されている。
今年第2四半期の平均GDP伸び率が0.1%増加予想に留まった要因として、5月下旬から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモによる製造業向け部品や原材料供給が物流問題発生で操業停止を余儀なくされ、自動車業界や食品業界を中心に大きな打撃を蒙った。
Tendencias Consultoria社マクロ経済担当のアレサンドラ・リベイロ取締役は、今年第2四半期は農畜産部門並びにサービス部門のGDP伸び率上昇が製造業部門の落ち込みを補ったと説明している。
2018年第1四半期の一般家庭消費のGDP伸び率は前四半期比0.5%増加、第2四半期は0.3%増加、今年の一般家庭消費のGDP伸び率は前年比2.2%増加をそれぞれ予想している。
前記同様に公共支出のGDP伸び率はマイナス0.4%、0.2%増加、マイナス0.3%、住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)部門のGDP伸び率は0.6%増加、マイナス1.7%、3.8%増加を予想している。
また輸出は1.3%増加、マイナス4.1%、3.8%増加、輸入は2.5%増加、マイナス2.0%、6.1%増加、農畜産部門のGDP伸び率は1.4%増加、0.4%増加、0.6%増加、製造業部門は0.1%増加、マイナス0.6%、1.9%増加、サービス部門は0.1%増加、0.3%増加、1.4%増加を予想している。(2018年8月27日付けヴァロール紙)