2018年8月の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は、食料品や飲料類価格の値下げが牽引して僅か0.13%増加に留まり、2010年の同月以降では、最低を記録しているとブラジル地理統計院(IBGE)は発表している。
ブロードキャスト・プロジェクションによる金融機関対象による8月のインフレ調査では、8月の平均広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は0.10%と0.13%を下回っていた。
8月のIPCA-15は0.13%と予想を上回ったにも関わらず、8月の過去12カ月間のIPCA-15指数は、4.30%と7月の4.53%から減少、連邦政府のインフレ指数の中央目標値4.5%と下回っている。
中銀の通貨政策委員会(Copom)による政策誘導金利 (Selic)は、現在の6.5%は年末まで維持されると予想されているが、来年は景気回復に伴うインフレ上昇で、政策誘導金利 (Selic)の緩やかな上昇が予想されている。
今年8月の公共交通費はマイナス0.87%、航空運賃はマイナス26.01%と大幅に減少、仮に電力料金の3.59%の値上げがなければ、8月のIPCA-15指数は、マイナス0.1%のデフレになっていた可能性があった。(2018年8月24日付けエスタード紙)