ブラジル地理統計院(IBGE)の四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)伸び率の発表前に、ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)は、分野別GDP伸び率の予想を発表している。
ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)のマクロ経済報告書によると、GDP伸び率の70%を占める2018年第2四半期のサービス部門のGDP伸び率は、前四半期比0.3%増加を予想しているが、7月~8月のGDP伸び率は、0.4%増加と僅かに改善すると予想している。
前記同様に農畜産部門のGDP伸び率は1.1%増加から僅か0.4%増加に留まると予想、鉱工業部門は5月下旬から11日間継続したトラック運転手の国道封鎖抗議デモで、物流ロディステック部門が壊滅的な影響を受けてマイナス0.3%を記録したが、7月~8月のGDP伸び率はマイナス0.7%と更なる悪化を予想している。
建設業部門のGDP伸び率は0.1%増加からマイナス0.9%、一般家庭の消費は0.4%増加と同率を予想、公共投資も0.5%増加と同率を予想、投資はマイナス1.7%からマイナス1.8%と若干悪化を予想している。
また資本財並びにサービス財輸出は、マイナス1.3%からマイナス4.4%と大幅な落ち込みを予想、資本財並びにサービス財輸入は、マイナス1.9%からマイナス1.4%と若干の改善を予想している。
Ibre/FGVでは今年第3四半期のGDP伸び率を1.0%増加、今年のGDP伸び率は、不透明な大統領選挙や景況感の回復遅れで1.7%増加に留まるにも関わらず、昨年の1.0%増加は上回ると予想している。(2018年8月21日付けヴァロール紙)