18歳~24歳の青年層の失業率が2016年初めから上昇一途で、2018年第1四半期の失業率は、昨年最終四半期の25.0%から28.1%に上昇して、青年層の約1/3が失業を余儀なくされている。
2017年末のブラジル全国の18歳~24歳の青年層の失業者総数は400万人に達し、また労働手帳に記載されない非正規雇用の失業率も増加傾向を示しており、景気回復基調が非常に弱い。
労使間社会経済調査・統計所(Dieese)の調査によると、第1四半期の大サンパウロ圏の18歳~24歳の失業率は28.1%を記録、25歳~39歳の失業率の3倍に相当している。
青年層の失業率の増加に伴って、昨年1年間だけで19歳~25歳の17万人が就学放棄を余儀なくされているが、2013年~2016年の就学放棄率の5.0%を大幅に上回っている。
215年の19歳~25歳の青年層の就学放棄は、3万3,438人で就学放棄率11.3%であったが、2016年には2万6,997人で就学放棄率は8.2%まで減少したにも関わらず、2017年は17万629人に達して就学放棄率は47.8%と深刻な状況となっている。(2018年5月20日付けエスタード紙)