ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2018年3月のサービス部門のGDP伸び率は、前月比マイナス0.2%と予想を下回り、また今年第1四半期のサービス部門のGDP伸び率は、マイナス1.5%を記録して景気回復の遅れが目立ってきている。
中銀の最終フォーカスレポートによると、今年のGDP伸び率は前回予想の2.69%から2.51%に下方修正、また先週イタウー銀行も今年のGDP伸び率を前回予想の3.0%から2.0%と大幅な下方修正を行っている。
今月3日のジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査では、今年3月の製造業部門のGDP伸び率3.1%に留まったために、今年のGDP伸び率を前回予想の2.6%から2.4%に下方修正している。
しかしサンタンデール銀行エコノミストのマウリシオ・モロン氏は、今年第1四半期の一般消費が5.0%増加しているために、今年のGDP伸び率を前回同様の3.2%に据置いている。
2017年第2四半期のサービス部門のGDP伸び率は前四半期比マイナス3.5%、第3四半期はマイナス3.0%、第4四半期はマイナス0.1%、今年第1四半期のサービス部門のGDP伸び率は前四半期比マイナス1.5%を記録している。
また前記同様に製造業部門のGDP伸び率は0.4%増加、3.1%増加、4.9%増加、3.1%増加。自動車並びに建材を除く小売販売は2.4%増加、4.3%増加、4.2%増加、3.8%増加している。(2018年5月16日付けエスタード紙)