すべての労働者は組合税という名で有名な労働組合加入費の支払いが義務付けられていて、伝統的に毎年3月に、1日に日割りした給与と同等の金額を給与から差し引かれてきた経緯があった。
しかし2017年11月11日から施行された新労働法では、この労働組合加入費の支払いは任意となり、組合加入費支払いを決めるのは、労働者自身に変更されて労働組合加入費の減少が予想されていた。
2017年3月のブラジルの主要な労働組合の加入費徴収総額は1億7,000万レアルに達していたが、昨年11月に施行された新労働法の影響を受けて、今年3月の加入費徴収総額は、前年同期比79.6%減少の3,460万レアルに留まっている。
労働者支援基金評議会(COFEFAT)では、組合加入費支払い期限は4月末までのため最終的な統計は出ていないにも関わらず、今年の加入費徴収総額は、前年比80%減少が避けられないと予想している。
ブラジル中央統一労働組合(CUT)では、2017年3月の組合加入費徴収総額は439万3,000レアルであったが、今年3月の組合加入費徴収総額は前年同月比86.8%減少の57万8,200レアルまで下落している。
また前記同様に労働組合の力(FS)では、195万レアルから69%減少の60万4,400レアル、ブラジル一般労働組合(UGT)は、230万1,000レアルから77.6%減少の51万6,400レアル、ブラジル労働者中央組織(CTB)は、75万7,000レアルから63.4%減少の27万7,100レアル、新中央労働組合(NCST)は、77万700レアルから78.6%減少の16万4,700レアル、ブラジル中央労働組合(CSB)は、286万2,800レアルから80.5%減少の55万7,700レアルに留まっている。(2018年5月4日付けヴァロール紙)