ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、2018年第1四半期の労働手帳に記載される正規雇用の平均月間失業率は,13.1%に相当する1,368万9,000人に増加して、失業率の低下傾向から増加傾向に反転している。
今年第1四半期の非正規雇用並びに正規雇用を合わせた雇用数は、製造業部門並びに建設業部門、商業部門を中心とした雇用減少で前四半期比では152万8,000人と大幅減少、正規雇用は40万8,000人減少している。
正規雇用がピークに達していた2014年6月との比較では396万7,000人減少しており、統計を取り始めた2012年初めからでは、最低の正規雇用数を記録している。
今年第1四半期の正規雇用の平均月間失業率13.1%は前年同期の13.7%を下回っているが、前四半期の11.8%から大幅に上昇。また今年第1四半期の正規雇用の平均月間収入は、2,169レアルと前四半期の2,173レアルから若干減少している。
ゼツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre-FGV)では、今年の正規雇用予想は、景気回復の遅れに伴ってGDP伸び率の下方修正を余儀なくされて、前回予想の70万人から50万人に下方修正している。
全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)では、今年の正規雇用を前回予想の142万人から138万人に下方修正しているものの非常に楽観視している。
今年第1四半期の正規雇用は、49万3,000人減少の3,291万3,000人を記録。Broadcastプロジェクションの調査によると、今年第1四半期の正規雇用は予想を下回ったが、今年の正規雇用を90万人と予想している。(2018年4月28日付けエスタード紙)