四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)は、ブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、中銀はIGBEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、今年1月の経済活動指数(IBC-Br)は、前月比マイナス0.56%を記録して過去4か月間連続増加から一転してマイナスに転じている。
今年1月の経済活動指数(IBC-Br)が前月比マイナス0.56%に転じた要因として、昨年12月のIBC-Br指数が1.41%と大幅に増加、また製造業部門やサービス部門、広範囲小売部門がマイナスを記録していた。
昨日発表の中銀の最終フォーカスレポートによると、今年のGDP伸び率は前回予想の2.87%から2.83%に下方修正、1週間前の最終フォーカスレポートの前回予想の2.90%から2.87%の下方修正に続いて連続で下方修正されている。
しかしエンリケ・メイレーレス財務相は、今年1月のIBC-Br指数が前月比マイナス0.56%を記録したのは、昨年12月のIBC-Br指数が1.41%と大幅増加していたためであり、今年のGDP伸び率を3.0%に据置いている。
コンサルタント会社Haitong社では、今年のGDP伸び率を2.2%増加と予想、月間平均IBC-Br指数が0.26%伸びれば今年のGDP伸び率は3.2%に達すると予想している。
イタウーウニバンコ銀行エコノミストのアルツール・マノエル・パッソス氏は、今年第1四半期のIBC-Br指数は0.5%増加に留まると予想、今年のGDP伸び率は3.0%増加に据置いている。(2018年3月20日付けヴァロール紙)