2017年の連邦公務員のうち行政関連の大半の公務員は、毎月、月給以外のボーナス(賞与)を受給しており、63万3,000人の行政関連連邦公務員のうち50万人が総額232億8,000万レアルに達する賞与を受けている。
連邦公務員に対する賞与は、目標達成に比例して支払わなければならないにも関わらず、大半の行政関連公務員は最高額の賞与を支給されている。2002年から行政事務職の30万人が賞与を支給されていたが、2008年以降は厚生省、連邦会計検査院(TCU)、連邦大学教授などにも賞与が支給されている。
2012年以降は年金受給の元連邦公務員にも過去5年の平均賞与額の支給が開始されており、また現役公務員と同じ比率で年金調整されるために、連邦政府の財政赤字拡大の一因となっている。
2017年は50万人の連邦公務員に対して総額総額232億8,000万レアルに達する賞与を受けている一方で、特に国庫庁の検査官向け賞与総額は13億4,000万レアルに達している。
連邦公務員の職種別給与並びに賞与比較では、国庫庁の検査官の最低職務給与は1万9211レアルに対して、賞与は3,000レアルを受け取っているにも関わらず、国庫庁の検査官は倍額の6,000レアルへの引き上げを要求している。
また運輸省輸送インフラ局(Dnit)のインフラ担当アナリストの最低職務給与は4,052レアルにも関わらず、賞与は7,896レアルと約2倍に達している。前記同様にブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)の環境アナリストは4,720レアル、4,221レアル、ブラジル地理統計院(IBGE)の調査員は5,440レアル、3,949レアルとなっている。(2018年3月11日付けエスタード紙)