ブラジル地理統計院(IBGE)のブラジルの鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、今年1月の鉱工業部門の生産(GDP)伸び率は、前月比マイナス2.4%と昨年12月の3.1%増加から一転して減少に転じている。
今年1月の鉱工業部門の調査対象の24セクターのうち19セクターで生産が減少、しかし自動車セクター生産が7.6%と大幅増加が牽引して前年同月比5.7%増加、前月の昨年12月の4.5%増加を上回っている。
国内経済の回復による内需拡大が牽引して、今年1月の耐久消費財セクター生産は前年同月比20%増加、資本財セクターは、18.3%増加しているとRosenberg Associadosチーフエコノミストのタイス・ザラ氏は指摘している。
またタイス・ザラ氏は、銀行金利の低下、クレジット部門の緩和、労働市場拡大などが内需拡大に結び付いており、今年のGDP伸び率は3.8%に達すると予想している。
良性インフレ、失業率並びに金利の低下が一般消費者の消費拡大を促して鉱工業部門の活性化に繋がっているとコンサルタント会社Pezco社のYan Cattani氏は指摘している。
2018年1月の鉱工業生産伸び率は前月比マイナス2.4%、前年同月比では5.7%増加、今年1月の過去12カ月間では2.8%増加、前記同様に資本財部門生産はマイナス0.3%、18.3%増加、6.9%増加を記録している。
前記同様に中間財部門生産伸び率はマイナス2.4%、4.2%増加、1.8%増加、消費財部門はマイナス1.6%、6.2%増加、3.4%増加、そのうち耐久消費財セクターはマイナス7.1%、20.0%増加、14.5%増加、非耐久消費財セクターは0.5%増加、3.0%増加、0.9%増加を記録している。(2018年3月7日付けヴァロール紙)