連邦政府では、今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字を許容上限幅の1,590億レアル以内に収めるためのゴールデン・ルール達成のためには、800億レアル~1,000億レアルの財源確保を余儀なくされている。
今年の公務員給与や失業保険、保健・教育部門への最低支出などを含む義務支出の歳出予算総額は2,086億レアル、社会経済開発銀行(BNDES)が国庫庁へ1,300億レアルの供与金返済以外にもゴールデン・ルール達成するために、780億レアルの赤字補てんを連邦政府では余儀なくされる。
今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字を許容上限幅の1,590億レアル以内に収めるためには、エレトロブラス社民営化による122億レアルの臨時歳入や燃料に関する税制の変更、投資ファンドに対する所得税変更などが検討されている。
連邦政府では、公共事業の進捗状況や経費などの監査を行う連邦会計検査院(TCU)による2017年度の繰越歳入金の今年度の使用承認を待っているが、2019年度の財政プライマリー収支赤字は2,000億レアルを上回ると予想、今後4年~5年間の財政プライマリー収支赤字は避けられないと予想されている。
2019年度の連邦政府の財政プライマリー収支2,000億レアルの赤字補てんをするために、財政責任法に触れてテーメル大統領の罷免に繋がる可能性のあるゴールデン・ルール変更は、リオ州の治安確保のための直接統治令発令中は憲法改正が不可能となっている。
しかし連邦政府並びに連邦会計検査院(TCU)では、2019年度の予算基本法達成のための不可欠なゴールデン・ルールの変更検討を余儀なくされている。(2018年3月7日付けエスタード紙)