2018年1月の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、伝統的に1月は黒字を計上するにも関わらず、予想を大幅に上回る310億7,000万レアルを記録した。
今年1月の中央政府の財政プライマリー収支黒字310億7,000万レアルは、1月としては統計を取り始めた1997年以降では最高の黒字を計上しているが、2月は例年通り赤字に落ち込むと予想されている。
テンデンシアス・コンスルトリア社エコノミストのファビオ・クレイン氏は、今年2月の中央政府の財政プライマリー収支は、地方政府(州・市)への交付金支給や2倍までの最低サラリー所得層で社会統合基金(PIS)/公務員厚生年金(Pasep)を擁するサラリーマン向けサラリーボーナス支給などの要因で、約300億レアルの赤字になると予想している。
今年1月の社会保障院(INSS)による年金・恩給支払いは、144億5,400万レアルに達し1月の支出としては記録を更新、2月のINSSの年金・恩給支払いも財政プライマリー収支を圧迫する。
リオ州の治安確保のための直接統治令発令中は、憲法改正が不可能となり、憲法改正案(PEC)である年金・恩給に関する社会保障制度改革は、直接統治令が解除される今年末まで、国会での承認の先送りを余儀なくされている。
今年2月19日に予定されていた年金・恩給に関する社会保障制度改革が国会で承認されていれば、今年の社会保障院(INSS)の赤字は、50億レアル減少に結び付くと見込まれていた。
国庫庁では2018年度の基本予算法のゴールデン・ルール達成のためには、来年1月までの12カ月間に242億レアルの不足予想であるものの、社会経済開発銀行(BNDES)が国庫庁へ1,300億レアルの供与金返済をすれば、充分にゴールデン・ルール達成が可能であると国庫庁のアナ・パウラ・ヴェスコヴィ長官は説明している。
今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字を許容上限幅の1,590億レアル以内に収めるためには、エレトロブラス社民営化による122億レアルの臨時歳入で充分に達成できると国庫庁のアナ・パウラ・ヴェスコヴィ長官は説明している。(2018年2月28日付けエスタード紙)