昨日ブラジル地理統計院(IBGE)は、2018年1月のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)を発表、予想を大幅に下回る僅か0.29%に留まって統計を取り始めて以来では最低のインフレ指数を記録している。
今月7日に開催された今年初めての中銀の通貨政策委員会(Copom)では、全会一致で政策誘導金利 (Selic)を現在の7.0%から0.25%切下げて6.75%に決定、2016年10月のCopom会議から11回連続での切下げを記録して、切下げサイクルの終焉に見込まれていた。
しかし今年1月の広範囲消費者物価指数(IPCA)が僅か0.29%に留まったために、次回3月21日に開催されるCopom委員会では、Selic金利を更に0.25%切り下げて6.50%になる可能性が否定できなくなった。
今年1月の一般家庭では食料品並びに輸送向け公共料金支出を余儀なくされたが、今年1月の食品・飲料のインフレ指数は0.74%と前月の0.54%を0.2%増加、前記同様にガソリン価格は2.44%増加、輸送向け公共料金は1.10%増加している。
今年1月のガソリン価格の2.44%増加は、0.29%のインフレ指数の1/3に相当、また食品価格上昇のうちトマトは45.71%、ジャガイモも10.85%と二桁台の値上がりを記録していた。
しかし今年1月の一般家庭向け電力料金は4.73%値下がりしてインフレ指数の0.17%引下げに貢献した一方で、教育費は0.22%上昇、通信費も0.11%上昇している。(2018年2月9日付けエスタード紙)